一日遅れですが、記録のためを兼ねて書いておきます。

米Amazon.comが高級スーパーのホールフーズ(Whole Foods)を137億ドルで買収しました。よくある株式交換でなく、全額キャッシュで払うというからすごいです。これを受けて、米国のスーパーチェーンの株価は軒並み下落。影響の大きさが伺われます。

日本にいるとわからないですが、米国では買い物代行や、店舗での買い物品受取のサービスが普及してきているもよう(主戦場は店舗受け取り、アマゾンのホールフーズ買収 崩れる倉庫と店舗の垣根  :日本経済新聞)。

ネットスーパーだと、受け取るために家にいる必要があるので、働いている人にとっては使いにくいわけですが、店舗で受け取れれば、時間と手間の節約になるし、都合がいい時間に取りにいけるということですね。

ただ、受取サービスを自社で持ちたいならば、記事でホールフーズが提携しているとして取り上げられているインスタカート(Instacart)を買収すれば済むような気もしますが、そうでなくて実店舗を買収したというのは、地域に拠点を作りたいということなのでしょうか。

また、他のスーパーでなくホールフーズだったというのはどうしてでしょうね。ホールフーズは「America's Healthiest Grocery Store」と自称しており、実際オーガニックな食品を数多く扱っています。Amazonの企業文化と合うのだろうかというところは気になります。

Amazon.comのワインビジネスもうまく行っている感じが全くありませんが、テコ入れはあるのでしょうか。日本ではソムリエサービスなども始めていますが(ソムリエや物産展も 知らないと損なアマゾンストア)、あまり知られていないような気もしますし、生鮮品の次はワインにも何かしら動きがあるかもしれないですね。

アマゾンのソムリエサービス

なお、Amazon.comがどういう会社か知るためには以下の本が役に立ちます。

読書感想――「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」ジョブズになりたくない男