「カリフォルニアのロマネコンティ」の異名を持つカレラ(Calera)が、ナパのメルローで知られるダックホーン(Duckhorn)に売却されました(Duckhorn Wine Company buys Central Coast Pinot pioneer Calera - San Francisco Chronicle)。

カレラの創設者であるジョシュ・ジェンセンは現在73歳。3人の子供がいますがいずれもワイナリーを継ぐ意志はなく、将来を見据えて売却先を探していたのだそうです。ダックホーンの創設者であるダン・ダックホーンとはワイナリーの設立時期が同じだったこともあり、古くからの友人関係にあり、今回の売却にいたったとのこと。

Calera

売却にはカレラのワイナリーやブランド、畑、在庫などすべてが含まれています。ワインメーカーを含めてスタッフはすべて現状維持となります。なお、売却額は明らかにしていません。

ジョシュ・ジェンセンはダックホーンの取締役になり、4年間のコンサルタント契約を結んでいます。今後もカレラのワイナリーではこれまでと同じように活動するとのことです。

1960年代~1970年代にかけて設立されたワイナリーの多くで、創設者が引退の時期を迎えています。後継者に悩むワイナリーもかなりあるようです。似たような売却は今後も出てくることでしょう。ダックホーンとカレラとは共通点が少なく意外に感じましたが、安定して運営してくれそうなところに売却できたのは幸せなのではないかという気がします。

あと気になるのがカレラの日本へのインポーターに影響があるかどうかという点ですが、おそらく急に変わることはないでしょうね。数年後はわかりませんが。