ナパのワイナリー、シェーファーに知り合いの木村さんが訪問し、ワイナリーから見た焼け跡の写真をFacebookに挙げていました。許可を得て転載します。
シェーファー
シェーファー
シェーファー
見て分かるようにワイナリーのすぐ裏手の岩のところまで焼けています。今は焼け跡で黒くなっていますが、これが真っ赤に燃えていたらと思うと、ぞっとしますね。木村さんからは「山火事が寸前まで迫っていたのは、恐怖でした。シルバラード方面のワイナリーは火が寸前で消し止められているところが多くみられました」というコメントをいただいています。

スタッグス・リープ・ディストリクトのシルバラード・トレイルより東側のワイナリーは、多かれ少なかれ、同じような恐怖に直面したのだと思います。同じ道沿いのダリオッシュもかろうじて被害を免れたとの話でした。

火事で行くのを躊躇されいてる方もいらっしゃると思いますが、Visit Californiaは以下のような投稿をしています。

訪問することが現地の元気につながると思います。

久しぶりに火事関連の記事を書いているのでいくつかアップデート情報を記しておきます。

まず、ナパやソノマなどに大きな被害をもたらした山火事はいずれも10月末に「100% Contained」の状態になりました。まだすべて火が消えたわけではありませんが、とりあえず、一定の地域内に収めたという形になります。「Contained」という言葉の意味するところについては、また項を改めて説明したいと思います。それにしても3週間近くの火災、奮闘した消防士の方々は本当にお疲れ様でした。

ナパのマウント・ヴィーダ―にある老舗のワイナリー「マヤカマス」(先日の「ニュー・カリフォルニア試飲会でおいしかったワイン(後編」でも紹介しています)も、大きな被害を受けたワイナリー。ワイナリーのメイン・ビルディングは無事でしたが、隣のレジデンスは焼け落ち、畑も2割近く焼けてしまいました。そして2017年のワインはすべてダメになった可能性が高いようです。というのも、当時ワインは醸造中で蓋のついていない醸造槽に入っていました。そこで何日もの間、煙に触れてしまったので、まずだめだろうということです。残念なことです。

地域全体の被害額については、いろいろな試算が出ています。10億ドルといった数字も上がっていますが、それはかなり少なめの数字で、現在は30億ドルとか60億~80億ドルといった数字が出ています。