先日、「今度はロスアンゼルスで山火事、モラガ・ワイナリーも危機一髪」という記事で南カリフォルニアの火事をお伝えしましたが、この山火事「トーマス・ファイアー」が勢いをさらに広げています。ベンチュラから西に広がっていき、サンタ・バーバラ郡まで火災の区域は広がっています。これまでに23万7500エーカーが焼け、カリフォルニアの山火事史上5番目の規模になっているとのこと。ちなみに10月の火事でサンタ・ローザなどを焼いたタブズ・ファイアーは3万6807エーカー、スタッグス・リープなどを襲ったアトラス・ファイアーは5万1624エーカー、ソノマ・ヴァレーやマヤカマスなどに大きな被害を与えたナンズ・ファイアーは5万6556エーカーで、合わせても14万エーカーほどでした。

Thomas Fire

地図でわかるように、特にピンチなのがオーハイ(Ojai)。火に囲まれた状態です。言うまでもなく有名なオーハイ・ヴィンヤードがあるところですが、オーナーのアダム・トルバックによると、何とか危機的な状況は免れたそうです。


下の写真もオーハイにあるトパ・マウンテンというワイナリーのもの。写真のようにワイナリーの一部で被害がありましたが、なんとか大きな被害には至らなかったようです。


まだ包囲率は25%と低く、西のサンタ・バーバラでも避難指示が出るなど、混乱は続いています。南カリフォルニアはこの秋、少雨傾向が続いていたため、火の広がりが速いと言われています。ワイナリーに直接被害がなくても従業員の住居など、間接的な被害は既にかなり広がっています。早く延焼が止まることを期待します。