ヴィナスのアントニオ・ガッローニがソノマの2016年のヴィンテージなどについて語っています(Sonoma’s Stellar 2016s (Apr 2018) | Vinous - Explore All Things Wine)。

2015年は旱魃で収穫が異常に早く、収穫量も少ない不規則なシーズンでしたが、2016年は8月の終わりからの涼しい気候が功を奏して、ゆっくりとしたヴィンテージになりました。その後も特筆するような危険な状況も起こらず、非常に恵まれたヴィンテージでした。ガッローニは特にロシアン・リバー・ヴァレーのジンファンデルやそのブレンドについて素晴らしかったと言っています。

ただ、ナパと比べ広い上に地形のヴァリエーションが極めて大きいので、全体を語るのは難しいとのことです。

また、今回の記事でヴィンテージレポート以上に詳しく書かれたのがソノマの現状。2017年10月の大火事で5000軒を超える家が消失しました。これらは、主にソノマの様々な労働力となっている中程度以下の住宅であり、仮に家が再興したとしても、そこに住むのは難しいという見解を示しています。

また、家の建て直しなど、建築業界がこれから活気付き、畑の労働者確保は相当シリアスな状況になりそうです。例えば畑の労働者が時給15〜18ドルくらいなのに対し、建築業界では20ドル台半ばの時給が見込めます。また、マリファナ業界も時給はブドウ畑と同じくらいながら、労働はずっと楽だと言われています。

ワイナリーとしては労働者確保のコストが大幅に上がり、その分様々なコストカットが必要になります。そういったことがワインの品質に影響する可能性もあると学校は見ています。