カリフォルニアでワインを最初に作り始めたのはキリスト教の伝道師たち。「ミッション」と呼ばれる伝導所の周りにブドウ畑を作ってワインにしていました。そのときに持ち込まれた品種「ミッション」が今再びLAで人気だそうです(The Mission grape is cool in L.A. again, thanks to the natural wine movement - Los Angeles Times)。

ミッション種のワインはテキーラのような香りがして、ハイビスカスや鉄の風味があります。人によっては「血の味がする」とも。あるワインメーカーは「無機力で芯がない」と酷評します。

それでもミッション種のワインが売れるのは、それが「クール」だから。

ミッション種のワインは主に自然派のストアで売られています。そこでは、カベルネ・ソーヴィニヨンなど誰もが知っていて、味わいも想像できるものよりも、全然知らなかったり、ストーリーがあるものの方がもてはやされます。ミッション種はまさに、その範疇に収まるのです。

ミッション種は南米では「パイス」という名で庶民的なワインに使われており、近年はパイスをより本格的なワインに仕上げようという動きもあります。

カリフォルニアのミッション種のワインもわずかではありますが、日本に輸入されています。

実際、どんな味だか気になりませんか?