ワインを飲む機会も増える年末年始、ちょっと高級なワインに手を出したくなる時期でもあります。ナパの高級カベルネとなると2万円を超えるのが当たり前のような感じになりつつありますが、今回は訳ありで安く売っているカベルネ2つと、王道だけど安いカベルネ2つを紹介します。

今年は訳あり系ワインの当たり年でもありますが、中でもこりゃ安いわと思ったのがアリル(Aril)のカベルネ・ソーヴィニヨン。ワイナリーを売却するとかしないとか、真偽ははっきりしませんが、とにかくワイナリー価格150ドルがほぼ半額になっているという安さです。

次のコン・クリークは定価1万1000円だったのが6000円と、これもほぼ半額に。

掘り出し物系ではナパ・ハイランズのリザーブというのもありましたが、これはもう売り切れてしまったようです。

次は王道系2本ですが、まずはシャトー・モンテリーナのエステート・カベルネ・ソーヴィニヨン。

モンテリーナというとパリスの審判で買ったシャルドネのイメージがあるかもしれませんが、カベルネ・ソーヴィニヨンでは古くからナパの一流です。エステートと普通のカベルネ・ソーヴィニヨンがありますが、品質はエステートがずっと上です。アカデミー・デュ・ヴァンの講座でも毎期試飲していますが、クラシックな味わいでカベルネ・ソーヴィニヨンらしいカベルネ・ソーヴィニヨン。最新の2015年ならワイナリー価格で175ドルしますが、日本での価格(2014年ヴィンテージ)だと1万5000円程度。実は日本の方が安いくらいの価格設定になっています。


最後に紹介するのは王道中の王道。ロバート・モンダヴィのト・カロン・リザーブ カベルネ・ソーヴィニヨンです。ワイナリー価格は175ドル程度。日本では税込みで1万7000円台とワイナリー価格より安くなっています。おそらく「ト・カロン」の名を冠したカベルネとしても最安でしょう。このワインもアカデミー・デュ・ヴァンの講座で毎期試飲していますが、ナパのカベルネとしてはとても酸が豊かでエレガントな作り。ガツンとしたナパのイメージとはちょっと違うかもしれませんが、非常に良質なカベルネ・ソーヴィニヨンです。2014年はワイン・アドヴォケイトで95点。

モンテリーナやモンダヴィなどは20年前と比べても、価格はそれほど大きく変わっていません(ベリンジャーあたりもそうですね)。かといって品質が落ちたわけではないので、すごく狙い目になっていると思います。


モンダヴィとかモンテリーナ、有名すぎて見過ごしているかもしれませんが、実はこのように日本の価格がすごく安いので狙い目なのです。お薦めです。