クリスマス休暇であまりニュースがなかったことあり、この年末年始はちょっとブログおサボり気味です。いろいろ疲れがたまっているので、のんびりといつもよりは睡眠時間も長くしています。

というわけで、真面目にニュースを紹介するというより、戯言に近いものですが、最近気になっていること2件。

一つはオーストラリアの山火事です。コアラが相当数死んだというようないたたまれない話もありますが、ワイン産地であるアデレード・ヒルズでは3分の1の畑が焼失したという記事が1週間ほど前に出ていました。

カリフォルニアの山火事でもブドウ畑が焼けることはないわけではないですが、ほとんどの場合は防火帯的役割を果たしています。それがこれだけ焼けてしまうというのは、想像を絶する火の強さなのでしょう。

その後の経緯は追っていないのですが、まだ消火にはほど遠いようで、被害の拡大が懸念されます。

われわれ消費者としてはアデレード・ヒルズのワインを飲むのが一番の応援になるでしょう。

もう一つ、気になる話がトランプ政権による関税の問題です。エスカレートしていた中国との報復関税合戦はようやく落ち着きそうな感じになってきましたが、今度はEUのワインに100%という法外な関税をかけようとしています。

カリフォルニアワインとしては輸入ワインが高くなれば、国内のシェアが高まって歓迎かといえば、さすがにそんな近視眼的な意見はほとんど見当たらず、カリフォルニアワイン協会も、反対を表明しています。

また、ワインスペクテーターの発行人であるマービン・シャンケンはパブリックコメントで反対を表明するよう業界関係者に呼びかけています。

米国におけるEUのワインのインポーターは、家族経営的な小さいところも多く、本当にこれが実施されると壊滅的な影響を与える可能性があります。

正月早々楽しくない話で恐縮ですが、昨今のワイン業界は先行き不透明な話が多く(マリファナの影響や、ミレニアル世代のワイン消費の話など)、落ち着いていられないと思う今日この頃なのです。