ヴィナスのアントニオ・ガッローニが大晦日に2019年を振り返る記事を書いていました(2019 – The Year in Review (Dec 2019) | Vinous - Explore All Things Wine)。

赤ワイン
San Giusto a Rentennano 2016 Merlot La Ricolma
白ワイン
Vincent Dauvissat 2017 Chablis Les Preuses Grand Cru
シャンパーニュ
2008 Salon
知られざるワイン
Château de Millery

とここまではカリフォルニアは入らず。ちなみにシャンパーニュで選ばれた2008年のサロンはマグナムしか作られず、しかも他のヴィンテージとの100万円するセットしかないという…


気を取り直して続けます。
25ドル以下のベストワイン
2017 Bedrock Wine Co. Syrah Coast To Foothills

ベッドロックはジンファンデルが有名ですが、実はシラーでパーカー満点を取るなどシラーも得意。2017年は単一畑モノとしては「ビエン・ナシード」しか作らず、残りはすべてこのブレンド物に入ったとのこと。

50ドル以下のベストワイン
2017 Turnbull Cabernet Sauvignon (Napa Valley)

近年、ワインアドヴォケイトでも高評価連発のターンブル。レギュラーのボトルですが、自社畑のブドウだけを使っています。


イマージング・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー
Rebecca George, Kelly Fleming Wines
あまり有名でないがすばらしいワインを作るワインメーカーとしてナパのカリストガにあるワイナリー「ケリー・フレミング」のレベッカ・ジョージが選ばれました。このほか「Mojave」という自身のブランドでアンダーソン・ヴァレーのピノ・ノワールも作っているそうです。いずれも日本には未輸入だと思いますが要注目ですね。

そして、映えあるワイナリー・オブ・ザ・イヤーは「オー・ボン・クリマ」でした。創設者のジム・クレンデネンはサンタ・バーバラで多くのワインメーカーのメンターとして尊敬されていますが、彼自身のワインは教え子たちに比べて過小評価されてきたとガッローニは評しています。2016年はシャルドネのニュイ・ブランシェが95点、ピノ・ノワールのイザベルやノックス・アレキサンダーがいずれも96点など高く評価されています。そして、オー・ボン・クリマは日本国内の価格がかなり安いです。特にマニアほど意外と最近のものは飲んでいない人が多いようです。シャルドネやピノ・ノワールのエレガントなものが好きならば、ぜひ飲んでほしいワインです。


ヴィンテージ違いですが。