サンフランシスコからベイブリッジを渡って少し北にいったところにあるバークレー。カリフォルニア大学バークレー校で有名な街で、レストラン「シェ・パニーズ」でも知られています。ここが近年、カリフォルニアの自然派ワイナリーの集積地となっています(West Berkeley just became California’s hub for natural wine | The Press)。もちろん畑が周りにあるわけではなく、ブドウは様々なところから調達するシティ・ワイナリーとなっています。

起点となったワイナリーの一つはドンキー&ゴート。2011年に5thストリートに設立されました。2008年に設立されたブロック・セラーズが、2013年にその近くに越してきたことが集結のきっかけになりました。2017年にはドンキー&ゴートで働いていたデイブ・ギフォードがウインドチェイサーを設立、その後、別の従業員がブルー・オックスを立ち上げました。今では1ブロックに6つのワイナリーが固まっています。

ワイナリーに共通する特徴は自然派ということですが、「ニュー・カリフォルニア」の先端を行くワイナリーが集まっているといってもいいでしょう。マイナー品種の古い畑を探し出してワインを作る、面白いものがたくさんあります。個人的にもブロック・セラーズのワインなど、かなり好きです。

Lusu Cellars and Whistler Vineyards
Windchaser Wine Co.
Vinca Minor
Broc Cellars
Blue Ox
Donkey and Goat Winery

元々バークレーはヒッピー文化の盛んだったところでもあり、自然派の思想とは相性がいいということも根底にはありそうです。