【7日間ワインチャレンジ】3日目

これはワイン文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きなワインを1日1本、7日間投稿。
ワインについての説明は必要なく、ボトル画像だけをアップ。更にその都度1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いするというルールです。

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最後は「これはすごい」というワインで締めたいと思います。みなさんご存知のハーラン・エステート。ハーラン家が手掛けるプロジェクトはハーランのほか、ボンドがあり、そして第3のプロジェクトとして始まったのが写真のワイン「プロモントリー(Promontory)」です。

ここの畑はナパのヨントヴィルなのですが、ヨントヴィルでは唯一西側のマヤカマス山脈の山中にあります。ハーラン・エステートの畑からも600メートルくらいしか離れていませんが、土地のキャラクターは大きく異なっています。標高は150~350メートルほどあり、それによる気温の違いもあります。南から来る霧の通り道にあたり、霧が涼しさとともに湿気も与えてくれます。土壌も大きく違います。

1980年代にビル・ハーランがハーラン・エステートのための畑を探していたときに見つけたところなのですが、当時は別のオーナーがおり、2008年にようやく一部を入手、その後買い足して今に至ります。ブドウ畑はあったのですが、荒れ果てており、ブドウも伸び放題の有様でした。

それを少しずつ植え替えながらワインを作っているというのが現在の状況。今出ているワインは完成形ではなく、まだまだこれから進化するワインです。

カスク
樽熟成に写真の大樽を使っているのもここの大きな特徴。小樽による緻密なオークの風味と異なり、おおらかな味わいがします。

ハーラン・エステートの超洗練された味わいに対して、プロモントリーは荒々しさもあり、タンニンも強く感じます。おそらく本当の飲み頃は20~30年くらい熟成した後に来るのではないでしょうか。それまで生きているかどうかもわかりませんが、熟成したプロモントリーをいつか飲んでみたいと思っています。

なお、ここはハーラン系では唯一ナパにテイスティング・ルームを公開しています。メーリング・リストなどに入っていなくても訪問可能です。また、ワインの販売をオーパス・ワンと同様、ボルドーのネゴシアンを通しています。そのため決まったインポーターがないというのもちょっとユニークなところです。