【7日間ワインチャレンジ】6日目

これはワイン文化の普及に貢献するためのチャレンジで、好きなワインを1日1本、7日間投稿。
ワインについての説明は必要なく、ボトル画像だけをアップ。更にその都度1人の友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いするというルールです。

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ワインの紹介はさんざんしてきているものの、こうやって改まって好きなワインとして挙げるのって意外と悩ましいものです。1日目はカリフォルニアらしさからオールド・ヴァインのジンファンデル、2日目はコスパワイン、3~5日目は思い出のワインと来たので、最後はちょっと高級系かなあと、今これを書きながらまだ何にするか決まっていない始末。

……ようやく決めました。

いろいろなワインメーカーについてこれまで書いてきましたが、「天才」と形容詞を付けているのはこれまで3人だけだと思います。1日目に書いたモーガン・ピーターソンがその一人ですが、後の二人はシラー作りの名人ですが数奇な人生を歩んでいるパックス・マーレと、今日取り上げるトーマス・リヴァース・ブラウン。

トーマスについては最近「どう考えても格安なリヴァース・マリーのピノ・ノワール」という記事でも取り上げています。

リヴァース・マリー

トーマス・リヴァース・ブラウンは、ワインが好きだというだけで東海岸からナパに来て、そこからターリーでジンファンデル作りを少し手伝った後、シュレーダー設立時にワインメーカーとして抜擢されます。ワイン作りの教育を受けておらず、しかもカベルネ・ソーヴィニヨンを醸造したこともない若者を、最初から超一流を目指して作ったワイナリーのワインメーカーに据えたというフレッド・シュレーダーの眼力にも恐れ入りますが、その期待に見事こたえたトーマス・リヴァース・ブラウンもすごいとしかいいようがありません。

今では40あまりのワイナリーのワイン造りを手掛ける超人気のワインメーカーとなったトーマスのプライベート・プロジェクトがリヴァース・マリー(マリーは奥さんの名前から)。ピノ・ノワールとシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンを作っていますが、リヴァース・マリー設立のきっかけになったのがスーマ(Summa)というピノ・ノワール主体の畑を手に入れたことにあるように、彼の一番作りたいのはピノ・ノワールなのだと思います。

今年は、ヴィナスで初めてのピノ・ノワール100点を取るなど、評価も年々すごいことになっています。

リヴァース・マリーに限らず、彼が作るワインはどれも素晴らしいので、もっともっと日本でも知られてほしいと思います。