カリフォルニア初の「パーカー100点」ピノ・ノワールを産んだワイナリー「ピーター・マイケル(Peter Michael)」が2018年の自社畑のピノ・ノワールを作らないと表明しています。
ニューズレター
ピーター・マイケルは、ほぼ自社畑のワインだけを作っていますが、唯一サンタ・ルシア・ハイランズのピゾーニのピノ・ノワールだけは購入を続けていて「ムーラン・ルージュ」として販売しています。結果的には2018年のピノ・ノワールはこのムーラン・ルージュだけになりました。

ヴィナスのレビューによると、自社畑のワインをあきらめた理由は「スモーク・テイント」、煙による汚染です。2017年はソノマやナパなどで最大死者を出した大規模な山火事があり、2019年もソノマのアレキサンダー・ヴァレーで起こった大規模山火事で、大規模な避難命令と停電がありましたが、2018年は大きな火事はソノマ近辺では起こっていません。ただ、山火事自体はカリフォルニアだけで毎年6000件以上も発生していますから、たまたまピーター・マイケルの畑の近くで、そういった小規模な山火事があったのではないかと思います。

なお、2018年のムーラン・ルージュのレイティングはヴィナスで95点。過去最高となっています。個人的にはもはやピーター・マイケルがピゾーニのワインを作り続ける理由はないのではないかと思っていましたが、意外なところで役に立つことになりました。