今年話題になったカリフォルニアワインの一つがアルタ・マリア(Alta Maria)。全房発酵をしているということで「ロマネ・コンティと同じ作り方」とWeb記事で取り上げられて爆発的に売れました。

まあ、間違ったことは言っていないのですし、アルタ・マリアが美味しいのは確かで私も何度も飲んでいるワインではあり、売れてくれるのは嬉しいのですが、ちょっと微妙な気持ちになったところもないとは言えず……。

ともかく売れたおかげか、リザーブ(レゼルヴァ)版も国内に入ってきています。

アルタ・マリアは元々オンティヴェロス・ヴィンヤードのオーナーであるジェームズ・オンティヴェロスが始めたワイナリーですが、リザーブは、オンティヴェロス・ヴィンヤードの中のマルティニ・クローンを使った「クラーク・アンド・テレフォン・ブロック」のブドウだけを使ったもの。彼のもうひとつのワイナリーがネイティヴ9(カリフォルニアで9世代目になることから付けた名前)で、ここはかつてのIPOB(イン・パースート・オブ・バランス=バランス追求派)に所属していた実力のあるワイナリー。その畑の中でも特定のブロックだけを使っているわけですから位置づけ的にはネイティブ9のピノ・ノワールよりもさらに高級版といってもいいのかもしれません(価格はこちらの方が安いですが)。

こちらは全房発酵していないとのことですが、非常に複雑味がある味わいで、リザーブの名に恥じないワインです。


こちらは通常版。ショップはどちらも「しあわせワイン倶楽部」です。