1998年来のウイリアムズ・セリエムのオーナーであるダイソン夫妻が株式の半分近くをブルゴーニュのフェヴレ家に売却したことを明らかにしました(Dysons Sell Stake in Williams Selyem to Burgundys Faiveley Family)。
2006 Williams Selyem Hirsch Vineyard
ウイリアムズ・セリエムはバート・ウイリアムズとエド・セリエムが1979年に趣味で始めたワイナリー。1985年のロキオリ・ヴィンヤード・ピノ・ノワールがカリフォルニア・ステート・フェアで最優秀に選ばれたことで、一躍人気ワイナリーになり、ロシアン・リバー・ヴァレーがピノ・ノワール産地として注目されるきっかけとなりました。

1998年にダイソン夫妻に売却したときは、すべて契約畑のワインであり、ワインメーカーも新たに交代したので品質維持が疑問視されたこともありましたが、その名を落とすことなく、また新たに4つの自社畑を購入し、瀟洒なワイナリーも構築して現在に至ります。

今回の売却は夫妻の引退への布石ということだと思われますが、少なくとも後3年はワイナリーに残って日常業務を行っていくとしています。また2013年から3代目のワインメーカーとして働いているジェフ・マンガハスを中心としたワイン造りの体制にも変化はないとしています。