ナパのワイナリー「フープス(Hoopes)」。ここが作るやや廉価版のブランド「フープラ(Hoopla)」2018が大変なことになっています。Hoopesが自社畑を中心としたナパのブドウを使っているのに対し、フープラは「カリフォルニア」表記。それでも3000円台のカベルネ・ソーヴィニヨンとしては屈指の出来でした。

ところが2018年、2019年はブドウが余ってしまった状態。さらにコロナ禍により良質なワインを作っているHoopesとしてもなかなか厳しい状況が続きました。高級ワインが売りにくいということで、ヨントヴィルの自社畑のブドウをタランソーという高級な樽で2年間熟成させたカベルネを安いHooplaにブレンドすることを検討しました。

それを知った、日本のインポーター・オーナーが、それならそのヨントヴィルのワインを日本のファンのためにブレンドしないで出してくれないかと依頼し、それを快諾して2018年のHooplaが生まれました。

Hooplaの価格は4000円弱、Hoopesは8000円台と倍以上しますが、中身はれっきとしたヨントヴィルのワイン。それを従来と同じ価格で売ってしまうという大盤振る舞いです。まさに「羊の皮をかぶった狼」状態と言ってもいいでしょう。

昨日紹介したスラムダンクは2000円台のダークホース(なんと既に輸入元完売だとか)ですが、こちらは3000円台の大お得ワインとなっています。