先日「ソーヴィニヨン・ブランに感激、コクとキレが抜群の冷涼感白ワイン」という記事で紹介したエドナ・ヴァレーのタンジェント(Tangent)。このワイナリーを持つニヴェン家が営むもう一つのワイナリーがゾッカー(Zocker)です。

Zockerとはドイツ語でギャンブラーの意味。ゾッカーで手掛けているのはリースリングとグリュナー・フェルトリナーの2つだけ。カリフォルニアではメジャーとは言えない品種に取り組むことを自らギャンブルと称しているわけです。

実際のところ、リースリングはカリフォルニアでも結構作られていますが、グリュナー・フェルトリナーは600トン程度。ケース換算すると5万ケースくらいでしょうか(ゾッカーでは1400ケースほど作っています)。また、この品種について調べてみると「乾燥に弱い」と書かれているところもありました。これはカリフォルニアではなかなか厳しい条件であり、まさにギャンブルと言えそうです。私自身、カリフォルニアのグリュナー・フェルトリナーはこれまで未経験。グリュナー・フェルトリナー自体、WSETの授業で試飲したくらいしか経験ありません。

飲んでみました。

青りんごや洋梨、白い石などの味わい。いわゆるミネラル感を強く感じます。酸はかなり高めです。いわゆる食事に合うワインというタイプです。魚介などに合いそうです。寿司にも合いそうな気がします。よくできたワインで美味しいです。いくつかのワイン・コンペティションで「オーストリア以外のグリュナー・フェルトリナー」として賞を取っているそうです。



ちなみにこの品種、カタカナ表記のバリエーションが多く、検索泣かせです。