ナパのフローラ・スプリングスをナパ1のパワーカップルが購入
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ナパのセント・ヘレナにあるフローラ・スプリングス(Flora Springs)を、ジャン・シャルル・ボワセとジーナ・ガロ夫妻が買収しました。
フローラ・スプリングスは1978年設立。フローラというのは創設者の妻の名前です。今回の買収まで、家族経営を保ってきました。代表的なワインとしては、レッド・ブレンドのトリロジー(Trilogy)があります。
2019年にワイナリーは生産量を半分以下に削減し、消費者への直接販売を中心にするという大きな変革をしました。ワイナリーも小ロットの生産に向いた形に更新しました。現在の生産量は約8500ケースとなっています。
新しいオーナーの下でも大きな変更はなく、ワインメーカーも同じ人が続ける予定です。
ジャン・シャルル・ボワセはフランス・ブルゴーニュのネゴシアンの出身。カリフォルニアではナパとソノマを中心に数々のワイナリーを所有。例えばブエナ・ヴィスタ、デローチ、エリザベス・スペンサー、レイモンドなどを傘下に持ちます。一方、妻のジーナ・ガロはガロの創設者兄弟のジュリオ・ガロの孫。ガロ初の女性ワインメーカーであり、テレビや雑誌広告の顔としても活躍してきました。
二人は2009年に結婚。二人の娘がいます。今回の買収は、それぞれの企業の顔である二人が初めて共同で所有するワイナリーとなります。ボワセでもガロでもなく夫妻のワイナリーです。今後Flora Springsがどうなっていくかも興味深いところです。
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