オンライン・ワイン販売のWine.comが年間トップ100を発表しています。純粋に販売した本数によるというランキングです。というわけで,米国の消費者が何を好んでいるのかが見えてくるちょっとユニークなリストになっています。

1位はワシントンのHogue Genesis Cabernet Sauvignon 2003(16.79ドル)。2位はオーストラリアのSticks Chardonnay 2004(13.99ドル)。3位はスペインのCristalino NV Brut Cava(9.79ドル)。4位にようやくカリフォルニアからBig House Red 2004(10.29ドル)が入っています。

10ドル台のワインが大多数を占める中,高額なワインでは13位に入ったSilverado Cabernet Sauvignon 2003(2004年ものは41.99ドル)が目に付きます。またCaymusのConundrum 2005(27.99ドル)も19ドルと健闘。さらにSilver Oak Napa Valley Cabernet Sauvignon 2002(99ドル)も21ドルと相変わらず消費者人気は高いようです。Alexander Valleyの方も28位と上位にランクされています。

ピノ・ノワールは生産量が少ないものが多いので,こういうランキングでは不利になるようです。55位に入ったニュージーランドのAmisfield Pinot Noir 2005,79位に入ったOrogeny Vineyards Pinot Noir Green Valleyなど,下位にいくつか入った程度です。

ちなみにシルヴァラードのカベルネは「神の雫」のコラムで「リーマンのシャトー・マルゴー」(笑)と紹介されたものです。日本でも税抜き4000円台なので米国とさほど値段は変わりません。デイリーより少しいいワインを飲みたいときにはいいかも。