ナパのアセンド、アラウホ家が売却してエステートへ

もう1カ月ほど前のニュースですが。
ナパの名門ワイナリー「アイズリー(Eisele)」の前オーナーだったアラウホ(Araujo)家(当時のワイナリー名もアラウホ)が、2013年の売却後に立ち上げたワイナリー「アセンド(Accendo)」を売却しました。アラウホ家は以前のバートとダフネの夫妻からグレッグとジェイミーの兄弟へと代替わりしていますが、今後は有機栽培の畑にこだわるトロワ・ノワ(Troix Noix)ブランドに注力します。
売却先はジャック・ビットナー(Jack Bittner)とベティネリ家(Bettinelli)。ビットナーは2年前までOvidのパートナーで、現在はエコトーン(Ecotone、旧名はトレヴィロス、Thorevilos)のパートナーになっています。エコトーンはエイブリューが長期リースしていましたが、2019年にそれが終了して現在はベティネリ家が畑を管理しています。
ベティネリ家はナパで350エーカーの畑を所有している大手の栽培家。アセンドはこれまでVine Hill Ranchなどからの買いブドウでワインを造ってきましたが、今後は「アセンド・エステート」として自社畑のブドウだけを使うようになります。
アセンドはアラウホ時代からワイン造りを手掛けており、近年は自身のキンズマン・イーズ(Kinsman Eades)でも注目されているナイジェル・キンズマン(Nigel Kinsman)がワインメーカー。キンズマンは今後もワインメーカーを続けます。