ワインの雑学をクイズ仕立てにした本です。筆者の葉山考太郎氏は軽い書き口が持ち味ですが,そのスタイルとうまく合っており,これまで氏の本は立ち読みで済ませてきた(「パリスの審判」を除く)私も思わず買ってしまいました。

クイズの内容は,まともです。シャンパーニュ系のクイズが多いのは氏の好みからだと思いますが,カリフォルニアのクイズもところどころにでてきており「忘れているわけではない」とアピールしているかのようです(笑)。入門編でもいきなり「1本のワインは何房のブドウでできる?」と結構難問(僕はこの問題,間違えました)。「師範級」ではパリ試飲会で赤白の二位はそれぞれ何という問題もあります(これも分かりませんでした)。

軽く読めるし,ワイン会のときのうんちくネタ(周りの人が読んでないときに限る)にもなります。退屈なワイン入門書を買うよりよほど役に立つでしょう。欲を言えば税込み1470円なんていう半端な額でなく1500円にしてくれたら,Amazonも楽天も送料無料になるのですが。講談社さんにはネット時代値付けをもっと考えてもらいたいものです。