カリフォルニアのピノ・ノワール・プロデューサーの中でもミステリアスな雰囲気を持つAdrian Fog。そもそもどうしてAdrian Fogという名前なのか。ネットで検索した範囲では分かりませんでした。ちなみにオーナーの名前は「Jane Farrell & Stewart Dorman」。ピノ・ノワールは,その土地らしさが感じられるものでなければならず,畑がすばらしいワインの生まれ故郷であるというアイディアから生まれたワイナリだということです。また,収穫はなるべく満月近くに行い,満月のときが一番Adrian Fogのワインを楽しめるとしています。このあたりもミステリアス。

Adrian FogではSavoy, Two Sisters, Oppenlanderといった畑のピノを作っているのですが,その廉価版?としてブレンドによるワインのブランドを造ったのがArissa Jane。さしずめエイドリアンの妹分といったところでしょうか。

これまでこのブログではエイドリアン・フォグのワインを紹介してこなかったのですが,理由は米国の価格(60ドル台)に対して日本の価格(1万円以上)が高すぎると感じているため。せめて自分で飲んだことがあっておいしいと思えばお勧めできるかもしれませんが,自分で買うのも躊躇する価格です。

今回のアリッサ・ジェーンは米国の価格が35ドルくらいであるのに対し,4980円とやや高いものの,まあまあの範囲。そこで今回紹介してみることにしました。

なお,エイドリアン・フォグのワイン,飲む人によって好き嫌いがかなりはっきり分かれるようです。形容詞としてよく使われるのが「seductive」(魅力的)。フルボディでメリハリの効いた味わいのようです。Alcoholic Armadilloのページあたりで雰囲気を察してください。

今回のアリッサ・ジェーンについてはPinotFileでは
Shy dark stone fruits, shrooms, mowed grass, raisin and oak on the nose. Wild berry flavors are fine, but there is plenty of raisin and prune to ruin the experience. The penetrating acidity leads to a puckering finish.

とやや否定的なレビューが載っています。またワインショップWally'sのレビューはビデオで見られます(あまりたいしたこと言っていませんが)。