Wine 2.0という言葉が出てきてからもう3年くらいになるでしょうか。このところ,Wine 2.0自体も第1世代から第2世代に移りつつあるような気がしています。

そもそもWine 2.0とは何か,ということですが,根底にあるのはCGM(consumer generated media)だったと思います。例えばCrushpadでワインを作ったり,さまざまなWineブログが登場してユーザーがワインを評価するようになったり,Gary VaynerhukのWine Library TVのような新興勢力が出てきたりといった,ことがその代表として挙げられます。

ところが,この半年~1年ほどの動きを見ていると,動きの中心がまたワイナリーに戻りつつあるような気がしてきます。ワイナリーが顧客との直接対話を志向するのがその中心です。メディアとして使われるのは主としてFacebookとTwitter。

FacebookとTwitter

Facebookの場合は,そのワイナリの「Fan」を増やすことによって,双方向のコミュニケーション充実を計るというのが主な使い方のようです。一方,Twitterの場合は,ワイナリによってもまだ試行錯誤しているという感じが多く見受けられます。

Twitterは,その性質上,ストック型の情報,例えばイベントの告知のようなものにはあまり向かないところがあると思います。イベント告知に使うなら,別のところにランディング・ページがあり,そこへのリンクをTwitter上で繰り返しつぶやくことでようやく広がるといった程度の効果に思えます。

Twitterの場合は,そのような告知効果よりもワイナリにより親しみを感じてもらうような目的で使うほうが効果が大きそうです。その代表がBonny DoonのRandahl Grahmでしょう。一方で,オフィシャルなコメントに終始するTwitterアカウントではおそらく効果はあまりないのではないかと思います。Twitterの方が使い方が難しいなというのが,今のところの感想です。

ちなみに,まだまだ抜けがたくさんありますがワイナリのリストをTwitterの上で作ってみました。一覧を見るとナパのワイナリが大半です。なんだかんだいいつつ,ナパが観光面でリードしていることの一つの現れのようなkなあ,とという感じです。