「ナパヴァレーの風に吹かれて♪ : Sauvignon Blan Tasting @ St.Helena Star紙」に最近ナパで流行っているソヴィニョン・ブランのスタイルが載っていました。それによると

1.樽の使用を控え、ステンレスティールで醸造をし、酸のすっきり感と果実の風味(レモン、ライム、グレープフルーツ 時にはトロピカル系等)の豊かさを活かした仕上がり。

2.香りの豊かさを求めて、ヴィオニエを少しブレンドすることで知られる造り手。 Turn Bull はその先がけでしょうか。。

3.香りが豊かなソーヴィニヨン・ブランのクローンとして知られる
ソーヴィニヨン・ムスクをブレンドする造り手。(ソノマのメリエドワード女史の畑では、ピノ・ノワールの生産を削減このSBの植樹を増加させるほど、ソーヴィニヨン・ムスクは人気です)

4.樽の風味をきかし、セミヨン品種をブレンドし、奥行きとふくよかさのあるボルドースタイルを意識して仕上げる造り手など。。(50ドル以上の高級価格帯に目立つスタイル)


ということで,Sauvignon Blancの産地としては温暖なナパの気候を生かして香り豊かなワインに仕上げる動きが出てきているようです。

個人的に気になったのは「ソヴィニョン・ムスク(Sauvignon Musque)」というクローン。調べてみるとDry CreekFortressなど,名前にMusqueといれているところもいくつかあるようです(どちらもソノマですが)。また,ナパを代表するSauvignon Blancの一つであるSpottswoodeでも,自社畑やHyde VineyardのSauvignon Musqueを1/3程度ブレンドしているとのことです。

なお,Musqueはフランス語だとMusquéと最後にアクセントが入っているのでミュスケと読むのが正しいのでしょうか。いわゆるマスカットのことです。ワインの名前としては日本ではミュスカで通じているようなので,ここではそうしました。