Dominusって何かちょっと不幸なワインという感じがするんですよね。Petrusのムエックス家がカリフォルニアで作るワインということで“血筋”的にはこれ以上ないくらい恵まれていて,1994年にWine Advocate誌で99点を取ったワインなどは一種伝説的な位置にいます。

2001年以降も同誌での評価は低くて94点。2007年は98,2008年は99点とほぼ完璧に近い作り。良家のおぼっちゃまが高校野球で活躍するような非の打ち所がない状況です。その割には注目もされていなければ,値段もどちらかというとやや下がり気味な感じです。

同じように評価が高いけどなぜか安いというワインとしてはSpottswoodeのカベルネもありましたが,そちらは2007年の99点で急激に入手困難になっています。同じようなことがDominusの2008でも起こるのかちょっと微妙な感じがします。

というわけでWAで94点評価の2004年,95+評価の2005年,どちらも1万円ちょっとと大変格安です。何かのはずみで高騰しないとも限りませんから今のうちに買っておくのがいいかもしれません。