毎年恒例のSFクロニクル紙による2011年の西海岸ワイントップ100が発表されています(Top 100 wines 2011: Cheers to thinking small)。カリフォルニア、オレゴン、ワシントンという米西海岸のワインだけから選んでいるので、他のランキングよりも、当サイトとしては参考になる一覧です。なお、順位は付いていません。

昨年同様、数が多かったのはPinot Noir。中でもオレゴンやカリフォルニアのAnderson Vallyといった涼しい地域のピノや、エレガントなスタイルのピノが多く選ばれているように感じました。

日本で販売されているものを中心にいくつか紹介します。

NV Roederer Estate Anderson Valley Brut Rosé
先日「泡」で紹介したワイン。普通のBrutも番外の「コスト・パフォーマンスの高いワイン」コーナーで選ばれています。


2009 Kongsgaard Napa Valley Chardonnay

コングスガードの「Judge」じゃない方ですが「これまでのベストではないか」というからただごとではないかもしれません。


2009 Foxglove Central Coast Chardonnay
赤丸急上昇Neelyの廉価版。Wine Advocateでも注目されているブランドです。日本でも2000円台。これは飲まなくては。


2010 Grgich Hills Estate Napa Valley Fumé Blanc
懐かしい名前

2010 Spottswoode Napa-Sonoma Counties Sauvignon Blanc
これは定番、鉄板のワインです。国内の値段も良心的。Napa-Sonomaとなったのは知りませんでした。


2008 Calera Reed Vineyard Mt. Harlan Pinot Noir
「Josh Jensenが作ったワインの中でベストの一つ」と言い切っています。ただし10年はセラーに入れろと。カレラからはコスト・パフォーマンスの高いワインのコーナーでもセントラルコーストのピノが選ばれています。ここ数年のカレラは勢いがありますね。


2009 Freeman Sonoma Coast Pinot Noir
August WestのEd Kurtzmanが作るワインです。オーナー夫妻のうち夫人のAkikoさんは日本人。カリフォルニアのよさと日本の繊細さがいい意味で組み合わさったワインだと思います。


2008 Kapcsandy Family State Lane Vineyard Estate Cuvee Yountville Red
Wine Advocateでいきなり2年連続100点を取ったシンデレラワイン「キャプサンディ」のレギュラーものです。とはいえ日本では2万円台。高嶺の花ですが。


2009 Brown Estate Napa Valley Zinfandel
まだこのヴィンテージは日本に入ってきていないかな?ここのジンファンデル、おいしいと思います。

NV Marietta Cellars Old Vine Red
パーカーも大好きなマリエッタのオールド・ヴァイン。最近日本では見なくなってしまいました。良いワインなんだけどなあ。

2009 Ridge Lytton Springs Dry Creek Valley Red
米国では35ドルです。安くしてください。