えーと、これは【書評】ラッキーゲームスとジブリの奇妙な共通点。この本をおすすめしない理由。のパロディです。

自他ともに認める全然ゲーマーでない私が、ゲームプログラマーのRucKyGAMESについて語ってしまうというのはおかしな話ではあるのですが、数えてみたら彼の作ったアプリで自分のiPhoneに入れているのは6本。インストールしたゲームのおよそ半分という占有率の高さにちょっとびっくりしました。

で、そのラッキーさんが書いた「大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由」という本があるのですが、意外にもスティーブ・ジョブズに共通するところが少なからずあるのではないかと感じたわけです。


まず、16ページにある「無茶ぶり」。ジョブズの無茶ぶりは誰でも知っているところですよね。

19ページの「アタリもあればハズレもある」。ジョブズも実ははずれ製品をたくさん作っています。最後の10年は成功が続きましたが、ラッキーさんももしかしたら将来はアタリアプリばかり作るようになるかもしれません。

28ページ「自分が遊びたいものを自由に作る」。ジョブズがアンケート調査などを信用せず、自分の感性だけで作るものを判断していたのも有名ですね。精神は一緒です。32ページの「求める形があるなら躊躇せず作ってしまえ」もその延長線上にあります。

81ページに書かれている座右の銘「前向きにネガティブ」。ジョブズって基本的にネガティブな人だと思うのです。性格悪いし、基本的に人を信用していないし。でも前向き。一緒です。

90ページ。「ユーザーに考えさせてはいけません。思考時間だってその秒数にカウントされます。シンプルイズベスト」。これなんかジョブズのデザイン志向そのままじゃないですか。

113ページ。「求めてるものが無いから作る」。28ページのと似ていますが、これもジョブズそのものですね。なかったからiPod作った。なかったからiPhone作った。なかったからiPad作った…

締めの言葉。「フリーダム。俺は自由だ」。ジョブズは若い頃は風呂に入らずに周りがそのクサさに閉口したり、まあ、フリーダムそのものです。

ジョブズの伝記が厚くて読むのが大変という人にも、この本ならすぐに読めます。ラッキーゲームスの本を読んで、ジョブズが分かった気になりましょう。