来年2月にカリフォルニアワインの名誉の殿堂に入るメンバーが決まりました。ワインメーカーのMerry Edwards、ワインライターのFrank Schoonmaker(故人)、労働組合のリーダーCesar Chavez(故人)、そしてRobert Parkerの4人です(The Culinary Institute of America Announces 2013 Vintners hall of fame inductees)。

Merry Edwardsは説明不要だと思いますが、ソノマのワイナリMerry Edwardsのオーナー/ワインメーカー。ピノ・ノワールやソヴィニョン・ブランなどマニアに強く支持されています。女性ワインメーカーとしても先駆けの1人。

Frank Schoonmakerは禁酒法が明けたころからのワインライターであり、Wenteなどいくつかのワイナリでコンサルタントも務めた人。例えばヴァラエタル・ワインと呼ばれるワインの品種を名前に付けることを提唱したそうです。

Cesar Chavezはメキシコなどからブドウ摘みなどの出稼ぎに来る労働者の権利を守るのに奔走した人。1968年からは「グレープ・ボイコット」と呼ばれる運動を指揮しました。これは畑の働き手がちゃんと契約をし、給料を当時の水準から上げるまで、カリフォルニアのブドウの非買を訴えるというもの。1978年に概ね目的を達したとして終了しました。

Robert Parkerは今さら説明不要ですね。そういえば、殿堂入りメンバーの審査委員長であるW. Blake Gray氏がこの夏Parkerについて語っていたなあ、などというのを思い出しました。彼のブログを見ていると次年のメンバーが分かるかもしれません。