ナパ・ヴァレーのブドウ畑で大掛かりな植え替えが行われそうです(Napa Valley to replant up to 15% of vineyards | decanter.com)。

デカンター誌の記事によると、ナパの苗木屋では既に2015年まで売り切れ状態であり、そのほとんどが植え替えに使われるとのこと。

理由はいくつかありますが、まずUC Davisが作ったルートストックがフィロキセラへの耐性がないことが分かってから既に20年が経ち、植え替えが必要になっていること。

2012年の大豊作により、生産者はキャッシュ・フローに余裕ができたことも、植え替えを後押ししています。。

一方で、「red blotch」というウイルスが発見されており、それが取り除かれた苗木を待っているのが供給が遅れている理由の1つになっているとか。

ナパ最大の地主であるAndy Beckstofferによると、70年代、90年代の2回の植え替えブームと、また違った様相があるそうです。

90年代は欧州のように密植で小さなブドウの木を作るのが流行しましたが、その後、必ずしもカリフォルニアには合っていないという見方が広がっており、今回は人真似ではない形になるとのこと。また、テロワールへの意識もかつてないほど高まっているようです。