先日からドミナス推しを続けていますが、セカンドワインのナパヌックも侮れません。例えばWine Advocate誌のレイティングでは2002年から2010年まで9ヴィンテージ連続で90点以上という安定性。価格も5000円を切ります。5000円切るカベルネ・ソヴィニョンの中では最強といってもいいのではないでしょうか。

例えば、スポッツウッドのセカンドワイン「リンデンハースト」だったら今は8000円台。レイティングもナパヌックには負けています。シャイファーの「ワン・ポイント・ファイブ」も8000円程度。ジョセフ・フェルプスは普通のカベルネなら1万円くらいしますし、サードワインの「イニスフリー」は3000円台ですが、ランクはずっと下。オーパス・ワンのセカンドと称されて売られている「オーバチュア」(ワイナリはセカンドワインとしては認めていませんし、ワイナリ外での販売も認めていません)は1万5000円くらいします。

ちょっと例証が長くなりましたが、価格・品質・ブランドどれを取ってもナパヌックは強力です。ご存知の方が多いと思いますが、ナパヌックはファーストのドミナスと同じ畑の名前。元々は名門イングルヌックが持っていた畑の1つです。ムエックス家がカリフォルニアでドミナスを立ち上げるときに、イングルヌックのオーナーだったジョン・ダニエル・ジュニアの娘のロビン・レイルと共同出資しました。そのため、ドミナスの畑となった由緒あるところなのです。

意外と4000、5000円くらいのカベルネは重宝するので、余裕があるならまとめ買いもありでしょう。