ナパのレストランにはナパ・ヴァレーのワインは意外と少ないという記事が出ていました(Local Restaurants a Letdown For Napa Valley Wines | Wine News & Features)。

この記事によるとFrench Laundry(ミシュラン三ツ星の有名レストラン)などのナパ・ヴァレーのレストランで、地元のワインはあまり取り上げられていないとのこと。French Laundryの場合はフランス産赤ワインのリストが30ページあるのに対し、「国産」赤ワインは15ページ。グラスワインが25種提供されているうちナパのものは3種だけだったそうです。

同じように、筆者が試したいくつかのレストランでナパ・ヴァレーのワインは、中心的には扱われていなかったとのこと。

ナパのワインは値段が高すぎるとか、アルコール度が高すぎて食事に合わせにくいといった理由も考えられなくはないですが、数百あるワイナリの中には当然コスト・パフォーマンスが高いワインを作っているところもあれば、アルコール度を抑えたワインを作っているとこともあります。それらはあくまでも言い訳であり、実際には「地域の多様性」を重視した結果としか言いようがないと思われます。

旅行者の立場からすると、ナパに行ったらやっぱりナパのワインを飲みたいです。まあ、多くのレストランがワインの持ち込みを許していますから、実際には持ち込みで飲むのでしょうね。

ソノマのHealdsburgにあるDry Creek Kitchenはソノマ産のワインの持ち込みを無料にしているはずですが、そういうレストランがナパにも増えるといいと思います。

なお、Napa Valley VintnersのWebサイトにはローカルのワインを重視しているレストランのリストが載っていますから、実際に行かれる際は参考にされるといいでしょう。