ソノマ州立大学の研究者が米国のワイン消費者の行動について分析をしました(Joe-Jo, Jessica & Jake: New Study Finds Three Segments of ...)。数年前にWine Market Councilが高頻度のワインドリンカーとときどきワインを飲むワインドリンカーに分かれているということを発表していますが、今回はさらに高頻度(週に数回以上ワインを飲む人)を3つのペルソナで説明できるとしています。
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そのペルソナはジョー&ジョー、ジェシカ、ジェイクと名付けられています。

ジョー&ジョー(Joe & Jo)は通常10ドル以下のワインを買います。年齢は50代の男性または女性で、子供もいます。収入はあまり多くありません。ワインの知識はあまりないことを自覚しており、食料品店でワインを買います。ワイン・アプリでの価格チェックは怠らず、割引やクーポンでワインを買います。モットーは「おいしいワインは安くなければ。ワインは楽しんでリラックスするためのもの」。

ジェシカは10ドル~15ドルのワインを好みます。収入は比較的多く、年齢は40代前半の女性です。ワインの知識は人よりもあると思っています。ワインを買うときはコストコやTarget(米国の安売りストアの1つ、日本で言えばイオンみたいな感じかな?)に行きます。ソーシャルメディアで友人とワインの話をしたり、ワインのレビューを読むのも好きです。モットーは「友達や自分自身をおいしいワインでもてなしたいわ」。

ジェイクは15ドル以上のワインを買います。収入は比較的高く、男性で年齢は30代後半。自分でもワインのエキスパートだと思っています。ワインショップ、食料品店、コストコなどさまざまなところでワインを買います。オンラインやワイナリーのテイスティング・ルームでもよくワインを買います。技術に詳しくワインのソーシャルメディア・サイトやワインアプリを駆使して情報を集めたり交換したりしています。モットーは「世界の最高のワインを味わいたい」。

高頻度のワインドリンカーと一口に言っても、実はいろいろなスタイルがあるということを明らかにしているのは興味深いところです。

日本でも、こういった分析はされているのでしょうかねえ? サントリーとかは、やっていそうな気もしますが、公表されているものはなさそうです。

おそらくカリフォルニアワインを好む人は、ワイン飲み全般とはまた違うプロファイルになりそうですが、どちらも知りたいですね。

なお、調査手法など詳しいことは原文をご覧ください。