ヴィナス(Vinous)のアントニオ・ガッローニが2014年のナパ・ヴァレーの出来について記事を書いています(2014 Napa Valley – Vintage Report (Jun 2015) | Vinous - Explore All Things Wine)。ワインのレビューは有料会員でないと見られませんが、この記事はログインなしに閲覧可能です。

量的には2012年から3年続いた豊作です。その中でも2014年は旱魃が続いたことの影響や、かつてないほどの早い収穫時期を迎えたことの影響が懸念されていました。

ガッローニによると、2012~2014年の3ヴィンテージで見ると、一番良くないのが2012年だとのこと。以前の記事によると、2011年の不作の後の豊作で、量の確保に走ってしまったワイナリーが多く、そのために質が下がったり、量が多すぎて醸造が追いつかなくなったりしたところがあったようです。

2013年は質・量ともに申し分のない良ヴィンテージ。おそらく21世紀に入ってからで見てもベストの一つでしょう。

それでは2014年はどうだったでしょうか。

ガッローニによると2014年は2013年に似ているものの、もう少し軽い仕上がりでタンニンも弱めになりそうだとのこと。トップクラスのワイナリーでは2013年に匹敵するできだそうです。2013年が長熟型でタンニンが強いのに対し、2014年の方が若いうちから飲みやすいワインになっているようなので、飲み方によっては2014年の方が美味しく感じられるかもしれません。

ほかの地域のできはどうなのでしょうね。気になります。