プリチャード・ヒルの先駆者、ドン・シャペレーが亡くなる
ナパのプリチャード・ヒルを世界でも最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出す土地として有名にした立役者であるシャペレー(Chappellet)。その創設者であるドン・シャペレーが84歳で亡くなりました(Pritchard Hill Pioneer and Chappellet founder Donn Chappellet Dies ...)。
ドン・シャペレーはロスアンゼルスでコーヒーの自動販売機の会社を興し、全米で3位にまで育てました。その後1967年にナパに移住し、ワイナリーを始めました。
プリチャード・ヒルという名前はシャペレーが権利を保有しており、そのためワインにプリチャード・ヒルの名前を付けられるのはシャペレーだけになっています。
シャペレーのフラグシップであるカベルネ・ソーヴィニヨンはWine Advocate誌では最高99+、Wine Spectatorでは最高96点と高く評価されています。2007年から2009年は連続してWine Spectatorで年間トップ30に入っています。
シャペレーは家族経営を続けており、現在は息子のシリルが後を継いでいます。
まだナパのヴァレー・フロアでさえ十分に開発されていなかった1970年代にプリチャード・ヒルを開拓したというのはまさにパイオニアだと思います。ご冥福をお祈りします。