ワイン・インスティテュート・オブ・カリフォルニアが2016年9月30日でロンドンのオフィスを閉鎖すると発表しました。米国農務省からの補助金が大幅にカットされたというのが理由で、英国の駐在員にとっては寝耳に水の発表だったようです(CALIFORNIA WINE INSTITUTE TO CLOSE UK OFFICE)。

英国代表のジョン・マクラーレンによると、英国でのカリフォルニア・ワインの売上は順調で、特に10ポンドを超える価格帯のワインはよく伸びていたとのこと。しかし、ワイン・インスティテュートは成熟市場よりもおれから成長する可能性がある市場により力を入れていくとのことで英国駐在をなくすことにしたそうです。

なお、英国はカリフォルニアワインの輸出先としては最大規模です。

日本もカリフォルニアワインの輸出先としては大国ですが、どちらかといえば成熟市場。同じような判断が下されないか非常に心配です。

カリフォルニアワインは日本市場における存在感としては、むしろ弱くなっており、近年は特に台頭するチリに比較的低価格の領域を譲っています。まだまだ日本市場でやるべきことはたくさんあると思うので、日本でのバジェットカットがないことを望みます。