英国ロンドンのスタートアップ「Everledger」がIBMと協力して、ブロックチェーンの技術をワインの偽造対策に使う新システムを開発しようとしています(Startup Uses Blockchain to Crackdown on Wine Fraud)。

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ブロックチェーンは仮想通貨ビットコインなどで使われている技術。そのシステムに参加する複数のコンピュータに分散して情報を記録し、コンピュータのデータが改ざんされても正しいデータに復旧できるようにします。

Everledgerはまず、ダイヤモンドの取引にブロックチェーンを使うことを考案。既に複数のダイヤモンド鑑定機関と協力してデジタルの鑑定書を作成しています。

今回の発表は、この技術をワインに応用しようというもので、生産者がボルごとにワインの鑑定書を発行し、そのボトルが取引されるたびに、それを記録していくといったものになるもようです。

世界で流通しているワインの約2割が偽造であると言われており、オークションだけでなく小売でも偽造ワインの流通はあるようです。

ブロックチェーンを使ったデジタルの鑑定書は、紙の鑑定書よりははるかに信頼性が高いため、今後普及する可能性はかなり高いのではないかと思います。