グーグル・トレンドを使ってワイン関連の検索語の流行り廃りを見た記事がありました(The Wine Gourd: Long-term trends in Google wine-related searches)。

その記事にならって、日本語と英語で、傾向がどう違うかも調べてみました。なお、グーグル・トレンドは調べた期間で、その検索語が一番多く調べられたときを100として、相対的に表示します。検索の絶対回数は分かりません。

元記事ではまず、ワインとビール、蒸留酒(スピリッツ)の検索傾向を2004年以降で調べています。

ワインは、2013年頃まで少しずつ下がっていますが、その後はまた少し上昇しています。スピリッツは常に少なく、ビールはここ数年少し上がっています。検索範囲を米国だけにすると、よりビールが増え、ワインに迫るものがあります。また、ワインは年末に数多く検索され、ビールは夏に増える傾向があります。

これを日本語にするとどうでしょうか。

スピリッツは一般的ではないかと思ったのでウィスキーに変え、そのほか焼酎と日本酒を加えてみました。



ワインとビールは競っていますが、ビールがやや優勢です。ただ、2004年ころはビールがかなり上だったのに対し、2012年ころからは季節変動で夏はビールが多く、冬はワインが多く検索されています。ワインも大分健闘しています。

2004年にはワインとあまり変わらなかった焼酎の検索回数は長期低落傾向。代わって検索回数が増えているのが日本酒です。2013年に焼酎を超えています。このまま行くと数年後にはワインに並ぶかもしれません。ウイスキーも少ないですが上昇傾向ではあります。

次にブドウ品種ごとの検索を見ます。まずは英語でカベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールとメルロー。現在の検索数は意外なことにどれもほぼおなじ。年末に急増するという傾向もほぼおなじです。

日本語だと、現在はメルローが圧倒的。ただし、これはもしかしたら何か別の検索語と混じってしまっているという可能性もあるかもしれません。

カベルネとピノ・ノワールは現在はほぼ同じですが、以前はカベルネが圧倒的でした。季節変動は結構ランダムです。


最後は白の品種です。

やはり多いのはシャルドネ。ソーヴィニョンブランも徐々に増えています。


最後は日本語ですが、シャルドネが他の用語を圧倒しています。

グーグル・トレンド、久しぶりに見ましたが面白いですね。