ナパのワイントレインが積極的にサービスを広げています。かつては昼と夜の2往復で、後は車両の違いくらいしかなかったものが、今ではパッケージの数だけで14にも増えています。

特に力を入れているのがワイナリー・ツアーとのパッケージ。途中で停車したところでワイナリーに行き、また列車に戻ってツアーを続けるというタイプのパッケージだけで4つもあります。いずれも3カ所のワイナリーに立ち寄ります。例えばドメーヌ・シャンドン、ホール、イングルヌックに行く「エステート・ツアー」、シルバラード、ホワイトホール・レーン、ガーギッチ・ヒルズに行く「ファミリア・ツアー」など。

ワイナリー一つに立ち寄り、帰りはバスで戻ってくるというパターンもあります。お城のワイナリーとして知られるカステーロ・ディ・アモローサに行く「キャッスル・ツアー」などがあります。中にはローカルのビールを楽しむといったツアーもあります。

ツアーは基本的にサンフランシスコから公共交通機関で日帰りできるように作られているので、車の運転なしでナパ観光ができるのも魅力です。

リピーターを増やすために、食事の改善にも取り組んでいます。エグゼクティブ・シェフとなったドナルド・ヤングを中心に、ローカルの食材を活用したメニューなどを開発しています。

また、オーナーが現在取り組んでいるのがナパの駅をホテルに改造すること。ステーションホテルというのは世界にもそれほど多くはないので、魅力を増すことになるのではないかと期待しているようです。

Wine Train

鉄道好きな人にとっては、ワイントレインの車両もかなり魅力的なのではないかと思います。2年前のナパ・ツアーで私も乗りましたが、豪華で優雅な時間は魅力的です。

今のオーナーが3年前にワイントレインを購入する直前、人種差別的扱いを受けたということで大騒ぎになったことがありました。
参考:ワイントレイン強制下車事件、500万ドルを求めて提訴へ « カリフォルニアワインのお勝手口

その事件も乗り越え、成長軌道にのったワイントレイン、今後も注目です。