しあわせワイン倶楽部に面白いワインが入荷しています。ワイナリーはサンタ・バーバラで優秀なシラーを作る生産者ストルプマンですが、なぜかワインメーカーはマイケル・クルーズ。今やカリフォルニアで最も入手困難なワインの一つとなってしまったスパークリングワイン「ウルトラマリン」を造るその人です。

品種はトゥルソー。甘酸っぱい果実味で、赤ワインとしてはおだやかな味わいの品種ですが、フランスではジュラ地方で造られており、最近はカリフォルニアでも「ニュー・カリフォルニア」と言われるワイナリー、例えばアルノー・ロバーツなどが造っています。最近はトゥルソーのブドウは引く手あまたで手に入れるのが大変だとも聞きます。

そしてワインの作りはペット・ナット。発酵途中のワインを瓶詰めして微発泡させたワインです。通常のスパークリングワインほどの泡ではありませんが口当たりよく、飲みやすいのが特徴です。

これだけはやりのキーワードが並んだワインもめずらしいです。正直に言うとこういうワインがどこでも売れるわけではなく、ニューヨークやサンフランシスコといった、「とんがった」人たちが好むワインだと思います。ただ、日本も最先端を好むワインマニアは多いところですから、売れる要素はありそうに思います。


ストルプマンといえば、こちらのシラーが代表作といっていいでしょう。とてもコスパよく美味しいシラーです。