近年、ピノ・ノワールの流行の中心はソノマ・コーストに移っているとはいえ、未だカリスマ的な人気を誇るのがロシアン・リバー・ヴァレーのロキオリです。ロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールの歴史を造ってきたといっても過言ではないロキオリですが、ピノ・ノワールを最初に植えたのが1968年ですから、今年で50年になります。ただ、最初の「イースト・ブロック」はもうすべて植え替えられてしまい、翌年植樹した「ウエスト・ブロック」も当初の3分の1に縮小しましたが、まだ完全植え替えにはいたっていないと思われます。

もともと栽培家として始まった畑であり、今でも外部に売るブドウの方が多いようです。有名なところではウイリアムズ・セリエムがありますが、このほかゲイリー・ファレルやアリシアン、レイミー、ミウラなどがあります。

ロキオリ自身のワインはすべて自社畑のブドウですが、その中でも特定のブロックのブドウを使ったワインは「J.ロキオリ」としてラベルも別物になります。数も少なく特に日本にはごく少量しか入荷しないため、入手はかなり困難です。

Jのつかないロキオリは価格もまだ1万円以下で買えますし、数もそこそこ入ってきているので入門的にはお薦めです。

また、ソーヴィニヨン・ブランは1950年代植樹とピノ・ノワールよりも古く価格もそれほど高くないので、比較的狙い目だと思います。

希少なウエスト・ブロック。1本限りです。


これはかなり安い。


ゲイリー・ファレルが造った最後のヴィンテージです。