ボニー・ドゥーン(Bonny Doon)のランドール・グラームが、代表するワインである「ル・シガール・ヴォラン」(Le Cigare Volant)を2017年のヴィンテージで終了すると表明しています(Randall Grahm bids farewell to ‘Le Cigare Volant’)。最初のヴィンテージは1984年。グルナッシュとシラーとムールヴェードルのいわゆる「GSM」ブレンドのワインとしてはカリフォルニアでは先駆けとなります。
ル・シガール・ヴォラン
ちなみに、ル・シガール・ヴォランとは葉巻型のUFOのことで、シャトーヌフ・デュ・パプのある村が、UFOのぶどう畑への着陸を禁止する条例を決めたことをやや皮肉って付けた名前だといいます。

このワインのヒットによってボニー・ドゥーンやランドール・グラームの名前が知られるようになり、ランドール・グラームがワイン・スペクテーターに「ローヌ・レンジャー」として紹介され、同名のワイナリーグループが作られるきっかけにもなりました。

ル・シガール・ヴォランをやめてしまうといっても、完全になくしてしまうというよりもリニューアルに近いかたちになるようです。具体的にはグルナッシュの代わりにサンソーを入れたブレンドで、より軽い味わいを目指すとのこと。

新しい名前がどうなるのかはまだ公表されていません。

ちなみに、現在はボニー・ドゥーンは日本には輸入されていないようです。確かにあまり売りやすいワインではないかもしれませんが、ちょっと残念な気がします。