ソノマのロシアン・リバー・ヴァレーといえば、代表的なピノ・ノワールやシャルドネの産地ですが、1980年代まではほとんど知られていない地域でした。

ここを切り拓いた生産者としてはロキオリやジョセフ・スワンなどが挙げられますが、ダットン・ランチもその一つ。このは特にキスラーにシャルドネのブドウを供給して有名になりました。

ダットン・ランチというのは実は一つの畑ではなく、様々な畑の集合体なのですが、いまでも個々の畑の名前より、総称としてのダットン・ランチの方が名前が通っている感じがします。また品種もいろいろ作っているのですが、どうしてもここはシャルドネのイメージが強くあると思います。

面白いところでは熟成したワインしか出荷しないカリン・セラータか、現在「キュベD」としてダットンランチのシャルドネが入荷してきています。先日試飲したものは、酸化のニュアンスもなくとてもきれいに熟成していました(ボトル差はあります)。


また、キスラーのダットンランチは2万円くらいしますが、パッツ・アンド・ホールなら6000円台。ちょうど今、安く出ていてかなりお買い得です。パッツ・アンド・ホールのダットンランチ、昔相当飲みましたが、ここのシャルドネの中でも好きなワインの一つでした。


ダットン家がやっているワイナリーも2つあるのですが、日本にはダットン・ゴールドフィールドだけが入っているようです。