昔の名前で出ています…といったイメージがあるのかもしれませんが、実はカリフォルニアのシャルドネ、ピノ・ノワールの中でも抜きん出て、と言っても過言ではないくらいコスト・パフォーマンスが高いのがオー・ボン・クリマです。ロバート・パーカーの好みからははずれていたためか、ワイン・アドヴォケイトでの評価はそれほどでもありませんが、現在のレビュアーとしてはトップと思われるアントニオ・ガッローニはかなり高い評価をしています。

2016年のピノ・ノワール「イザベル」、「ノックス・アレキサンダー」の2つのフラッグシップはどちらも96点の評価。ガッローニのオー・ボン・クリマの評価としてもこれまでの最高になりました。ノックス・アレキサンダーはまだ国内では2014までしか入っていない(ノックスの方が飲み頃が遅いので、これはうなづけます)ですが、イザベルは国内での価格が6000円前後(税込み)。米国での50ドル(税別)と比べても安いくらいの価格です。この価格でこれだけの高評価のピノ・ノワールはなかなか見つかりません。

シャルドネのフラッグシップ「ニュイ・ブランシェ」も2015年が95点。こちらは国内だとなんと4000円台で入手できます(米国では税別40ドル)。

ジム・クレンデネンのワインの作り自体は変わっていませんが、時代が彼に近づいてきているのだと思います。