ヴィナスのアントニオ・ガッローニが絶賛するワイナリー「セリタス(Ceritas)」の2017年ヴィンテージが勝田商店に入荷されています。以前から輸入されていたようですが、気がついておりませんでした。

セリタスは2005年にジョンとフィービーのレイテック夫妻が設立したワイナリー。ジョンはニュージーランドでワイン造りを学び、フラワーズ、リース、コパンで働いていた人。リースは立ち上げ時に参加していました。また、2011年から2016年にはリオコ(Lioco)でワインメーカーを務めていました。フィービーはソノマのロシアン・リバー・ヴァレーのガーンヴィルで育ち、両親が始めたポーター・バス・ヴィンヤードは現在セリタスのシャルドネのソースの一つとなっています。彼女は栽培を担当しています。

ワイナリーのある本拠地はソノマで、多くのワインは長期契約を含む自社畑で作っています。その中にはキスラーのキュヴェ・キャサリンに使われていたオキシデンタル・ヴィンヤードも含まれています。また、サンタ・クルーズ・マウンテンズのトラウト・ガルチとピーター・マーティン・レイの畑からもワインを作っています。トラウト・ガルチはクッチ(Kutch)やアルノー・ロバーツ(Arnot-Roberts)でも有名な畑ですが、セリタスはこれらに勝るとも劣らない評価を得ています。

リオコやリースとのコネクションでわかるように、ニュー・カリフォルニア系の生産者であり、ジョン・ボネの「ニュー・カリフォルニア・ワイン」でもシャルドネのトップ・プロデューサーに選ばれています。近年ではピノ・ノワールの評価も非常に上がっており、2017年についてはアントニオ・ガッローニがピノ・ノワールを「並外れた(off the charts)」と表現しています。実際、7種のピノ・ノワールのうち5本が95点以上、97点も2つと極めて高い評価になっています(2017年のピノ・ノワール評価で最高は98点が1本)。シャルドネではトラウト・ガルチが95点で一番の評価となっています。