カリフォルニアのモントレーに広大な自社畑を持つシャイド・ファミリーの新作「サニー・ウィズ・ア・チャンス・オブ・フラワーズ(Sunny with a Chance of Flowers)をいただきました。低カロリー、低アルコールを売りにしているワインです。こういったワインは「美味しくない」というのが相場ですが、このワインはいい方に期待が裏切られました。

ラインアップは白ワインがシャルドネとソーヴィニヨン・ブラン。赤ワインがピノ・ノワールです。アルコール度数はいずれも9%、カロリーは5オンスあたり85kcalとなっています。

アルコール度数は明らかに低いですね。カリフォルニアワインの場合だと14%程度のものが多いですから、2/3程度になっています。一方、カロリーはちょっとわかりにくいですが、100gあたりに換算すると60kcal程度。普通のワインが100gあたり75kcal程度と言われていますから2割弱低カロリーになっています。

どうやってこれを実現しているのかというと、残糖がないように完全に発酵させ、一部のワインを抜き取って、アルコールを除去し、ブレンドしているとのこと。おそらく逆浸透膜法を使ってアルコールを抜いているのかと思います。

実際に飲んでみました。

シャルドネは、残糖がないにもかかわらず、ちょっとトロピカルフルーツのフレーバーも感じます。パイナップル、パッションフルーツや、リンゴ、レモンの風味。バニラのフレーバーもあります。予想以上に本格的なワイン。美味しいです。

ソーヴィニヨン・ブランはとても爽やか。グレープフルーツに青い草、濡れた石。伸びやかな酸が気持ちいいです。これもかなりの本格派。

ピノ・ノワールは残糖がない分、かなり酸味の強いタイプになるので、多少好みが分かれそうな気がします。イチゴやラズベリーのジューシーな味わいがきれいでキュートなワイン。

いずれもアルコール度が低いので、すいすい飲めてしまいます。逆に飲み過ぎには注意が要るかも。

希望小売価格はいずれも1950円。輸入元のオルカ・インターナショナルのサイトから直接買うこともできます。

ラベルも爽やかでおしゃれだし、ヘルシーで美味しい。価格もいい感じでこれは人気出るのではないでしょうか。特にシャルドネはもうちょっと高級かなと思うくらいの出来でした。

敢えて難を言うなら名前が長くて覚えにくいこと。米国では通称「サニー・ワイン」と呼んでいるようなので、その名前が広がるのがいいのかなと思います。

オルカ・インターナショナルのサイト