ソノマにあるワイナリー「アントヒル・ファームズ(Anthill Farms)」の2018年ヴィンテージが国内入荷しています。アントヒル・ファームズはアンソニー・フィリベルティ(Anthony Filiberti)とデイヴ・ロー(Dave Low)によるワイナリー。ウイリアムズ・セリエム(Williams-Selyem)で働いているときに出会ってワイナリーを立ち上げました。ソノマやアンダーソン・ヴァレーの冷涼地の畑のピノ・ノワール、シャルドネ、シラーを作っており、本国では大部分のワインがメーリング・リストで売られています。

国内でもAVAものであれば5000円を切る価格、単一畑でも7000円台前後とかなりリーズナブルな価格で入手できます(いずれも税込み)。2018年は火事の影響で入荷数が限られているようですが、評価はかなり高く、ピノ・ノワールの単一畑ではワイン・アドヴォケイトやヴィナスで96点などの点がついたものもあります。大半のワインがアルコール度数13%台となっています。冷涼系のワインが好きな人は買って損がないワイナリーです。

ソノマ・コーストのピノ・ノワールはWA93、Vinous92。非常にコスパ高いです。


シャルドネの畑「ピュー(Peugh)」は1940年代に植えられたと言われています。カリフォルニアで現存しているシャルドネの中でも最も古い樹の一つです。今では珍しいゴブレット型(ヘッド・プルーン)の剪定がされています。18年はWA94+、Vinous93。以下単一畑3本のショップはウメムラです。



キャンベル・ランチはソノマ・コーストの中でも北端のアナポリスの近くの畑。極めて冷涼ですが標高が250mほどあり、霧があまり届かないためブドウが完熟できます。1エーカーあたり2トン程度とかなり少ない収量の畑です。2018年はWA96+、Vinous92-94。


ハーモニー・レーンはソノマのオキシデンタルにある畑。ここもかなり冷涼ですが、やはり霧の届かない標高の畑なので酸が高いが味わいは濃密といったスタイルのワインができます。2018年はWA96、Vinous94-96