セクハラ問題に揺れる米国のマスター・ソムリエ協会は、出直しを図るための新たなボード・メンバーを選出しました。

• Christopher Bates, MS
• Robert Bigelow, MS
• Brahm Callahan, MS
• Keith Goldston, MS
• Michael Meagher, MS
• Kathryn Morgan, MS
• Joshua Nadel, MS
• Sabato Sagaria, MS
• Mia Van de Water, MS
• Emily Wines, MS
• David Yoshida, MS

が新たに選ばれたメンバー。エレメント・ワイナリーのクリストファー・ベイツだけが、これまでの取締役会メンバーから再任されました。

11人のうち女性は3人、ゲイが2人、アジア系が2人で白人男性が7人となっています。これまでは14人のうち11人が白人男性、女性が2人、黒人男性が1人でした。

セクハラの問題が明るみに出て以降、若いマスター・ソムリエの間では抜本的な変革が必要だとの声が上がっていましたが、メンバー歴の短い人はボード・メンバーになれないため、実際に選挙に出馬した18人を見ると13人が白人男性と、多様性が確保されているとは言い難い状況が続いています。そのため、セクハラを告発したNYタイムズの記事では、今回の変革にもまだ厳しい目が向けられています。

カレン・マクニールさんとペレット・エステートのトム・リナルディさん

カレン・マクニール(写真右)は「組織に苦痛と不信感が植え付けられている場合、内部から回復することは困難」と語っています。これまでに明るみに出たセクハラは氷山の一角であり、マスター・ソムリエ協会もまた業界の氷山の一角であると。