ケンダル・ジャクソン vs ガロ、訴訟合戦が第2幕へ
ジャクソン・ファミリーとガロの間で繰り広げられている訴訟が第2幕に移りました。
最初の訴訟はガロの「ターニング・リーフ」のラベルデザインがケンダル・ジャクソンのヴィントナーズ・リザーブ・シャルドネに似ているとして90年代に訴えていたもの。1997年に判決が出て、侵害はなかったという結論にいたりました。ケンダル・ジャクソンのジェス・ジャクソン社長によると、この件で1900万ドルの費用がかかっているとのこと。
それに加えて先ごろ始まったのが、ガロが投入しようとしている「Cask & Cream」というブランド名が、ジャクソン・ファミリー傘下のラ・クレマ(La Crema)と似ているとして訴えていること。
実はこの件も発端は1990年代。1996年にブランデーに「Cask & Cream」の名をつけ、2004年に米国の商標を取っています。2013年にそれをアルコール飲料全般に広げようとしたときに、ジャクソン・ファミリーが反対し、ガロは蒸留酒に限るとしたことがありました。ところが2019年にガロがワインにこれをひろげようとし、既にラベルの認可を得てしまっており今回の訴訟につながりました。
La CremaのCremaはCreamのことなので、共通点はありますが、ラベルデザインを見る限り、似ているとみなされる可能性は低そうな気がします。