オレゴンとワシントンの試飲会に参加してきました。カリフォルニアとつながった西海岸の2州ですが、緯度が違うためカリフォルニアとは大分生育環境が異なっており、またオレゴンの産地とワシントンの産地も大きく異なっています。

オレゴンの主要産地はウィラメット・ヴァレー。オレゴンのワイン産地の7割を占めています。赤ではピノ・ノワールが圧倒的に多く、白ではピノ・グリが主流ですが、日本に入ってきているものではシャルドネもかなりあります。緯度が高いため夏は日照時間が長く、気温もカリフォルニアの冷涼産地より高くなりますが、9月以降は一気に涼しくなります。気候的にはブルゴーニュにかなり似ています。

ワシントンの主要産地はコロンビア・ヴァレー。南端はオレゴンにも入っていますが大部分はワシントンです。緯度はさらに高くなりますが内陸なので日中の気温は高くなりますが、夜間は涼しくなります。カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーなどが作られています。カリフォルニアのようなパワフルさではなく、エレガントできれいな印象を受けるワインが多いです。

では、ワインを紹介していきましょう。今回はオレゴンのワインを見ていきます。

アーガイル(Argyle)のピノ・ノワールとシャルドネ。オレゴンらしいきれいな味わい。ピノ・ノワール4300円、シャルドネ3600円は安いです。どちらも5000円台と言われても納得するレベル。


イヴニングランド(Evening Land)のピノ・ノワールとシャルドネ。どちらも4400円。オレゴンでもトップクラスの評価されているこのワインが5000円を切る価格に値下げされたときは驚きました。上位キュヴェの「ラ・スルス」はワイン・スペクテーターで98点を取って年間3位にランクされたこともある素晴らしいワイン。このレギュラーラインも非常にレベル高いです。サンタ・バーバラでドメーヌ・ド・ラ・コートやサンディのワイナリーを持つラジャ・パーとサシ・ムーアマンが現在のオーナーです。オレゴンで何を飲んだらいいか分からなかったらまず、ここから試すことをおすすめします。


イヴニングランドのあるエオラ・アミティ・ヒルズ(Eola Amity Hills)はオレゴンのウィラメット・ヴァレーのサブAVAで、非常に注目されている地域。クリストム(Cristom)のシャルドネも非常にレベル高いです。


ケリー・フォックスというビオディナミでブドウを作るワイナリーのピノ・ノワール「ミラバイ」。とてもチャーミングで上品なワイン。