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ナパでプルミエ・ナパ・ヴァレーのオークションが開催されました。今年はオンラインで現地以外からのビッドも可能になり、落札総額は270万ドルでした。

これは昨年の390万ドル、一昨年の370万ドルなどと比べて低いようですが、今回はロット数が少なかったことが影響しています。実際、ワイン・サーチャーの記事(Napa Auction Brings in the Big Money | Wine-Searcher News & Features)によると、ワイン1本あたりの金額にすると227ドルで、昨年の215ドルを上回っています。ちなみに昨年は2月に開催、まだコロナ禍が始まる前でした。

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今回、最高額で落札されのはシェーファーの「サンスポット」カベルネ・ソーヴィニヨン。フラッグシップであるヒルサイド・セレクトに使われている畑の中でも最良の区画のブドウを使ったものです。このオークションでは高額でビッドされる定番ですが、今回は11万ドル、1本あたり1833ドルで落札されました。

2番めに高額だったロットは6万5000ドルで、その倍近く。しかも2番めのロットは240本と非常に本数の多いものでした(ナパの4人の女性ワインメーカーが作ったもの)。

落札したのはイギリスのハロッズ。今回が初参加でオンラインによるビッドでした。

ワイン・サーチャーの記事によると、今回オンラインの参加者には事前にハーフボトルのサンプルが12本(24本の場合も)送られてきたそうです。すべてのワインが試飲できるわけではないので、何が来るかは運次第のところもあります。ハロッズはシェーファーのサンプルを入手したラッキーなビッダーの一つでした。

シェーファー社長のダグ・シェーファーは、サンプルが送られたビッダー一人ひとりにメールして、希望があればZoomで説明をしたとのこと。ただ、ハロッズはZoomのやりとりはなく、ただお礼の返事が来ただけだったといいます。

ともかく、コロナ禍以降初めての大きなイベントとも言えるプルミエ・ナパ・ヴァレーが成功したことは、ナパにとってもワイン業界全体にとっても朗報でしょう。

来年はまた2月に戻っての開催となる予定です。